帳簿在庫と実在庫の数が合わないなどのトラブルの解決策として在庫管理システムを導入するケースが増えています。在庫管理システムは、文字通り在庫管理を専門で行うツールやシステムのことです。導入することで、入力作業にかかる手間や、データの反映の遅れなどを改善させることができます。

ただし、導入の際に注意すべき点もあります。在庫管理システムは、ものにもよりますが初期費用が数十万円、維持費用が毎月数万円かかる場合があります。Excelや手書きの帳簿で間に合っている場合は、システムの導入で逆にコストが高く付いてしまう可能性も考えられるでしょう。

また、せっかく導入しても社内で使いこなせる人が少ないと、いざというときに問題が発生するかもしれません。安定して運用するには、初期設定・わかりやすいマニュアルの作成・社員へのトレーニング等が必要になってきます。

他にも、既存のシステムとどのように同期するのか、導入体制は整っているのか、などをチェックする必要があります。これらの課題がクリアできるのであれば、在庫管理システムの導入は非常に有用です。

従来のシステムを使い続けて欠品や過剰在庫を出すと、業務に支障が発生してしまいます。一方、在庫管理システムは在庫管理の機能に特化しているので、こういったミスが少なくて済みます。予算と人材的余裕があるのなら、業務の効率化やキャッシュフローの最適化のために、在庫管理システムを導入するのを検討しても良いでしょう。